生徒の皆さん、
何の変哲もない建物のように見えますが、国宝に指定されている厳島神社本社高舞台の附属の建物として同じように国宝の指定を受けている「左楽房」です。
舞楽の時にはここで、演奏が行われます。
先の台風被害の時には、完全に倒壊して、部材が海に流出して失ってしまいそうなところを神社の方々が台風の中、海に身を投げ出して、部材を抑え、危険を顧みずに、ずぶ濡れになりながら、これを守られました。もし部材を失っていたら、もう国宝の指定を受けることができなくなるのだそうです。国の宝を後世に伝えていくということは、そういう命がけの仕事なんですね。本当に頭が下がります。こうしたいろんな人の努力のおかげで、私たちは、今、それらを見、手で触ることができるのです。ありがたいですね。

2012421_歴史物105